チューナーは便利。でも耳でチューニングできると、実際の現場でずっと速く対応できます。曲の途中で弦がズレたとき、ペダルボードが壊れたとき、外で風が強いとき、もっと自分の耳を信じたいときにも役立ちます。
この方法は「なんとなく合うまで当てずっぽうでやる」ものではありません。信頼できる基準音から始めて、耳でしっかり聴き取れるユニゾンやオクターブで比べていく、再現性のあるルーティンです。
今回はスタンダードチューニング(E A D G B E)を使います。耳で聴く感覚に慣れたら、他のチューニングにも同じ考え方を応用できます。
最後に結果をダブルチェックしたいときは、オンラインチューナーを「お守り」として使ってもOKです(頼りすぎないようにね)。(Soundbrennerのはこちら: https://tuner.soundbrenner.com.)
信頼できる基準音をひとつ選ぼう
この方法は、まず「正しい」と信じられる1本の弦から始めることが大切です。基準が間違っていると、ギター自体は「自分の中で合っている」状態でも、他の楽器とはズレてしまいます。
おすすめの基準(どれかひとつ選んでね):
- A = 440 Hzの音叉、ピアノ、またはチューナーアプリ/デバイス
- 正確にチューニングされている別のギター
- 録音された基準音(信頼できるAやEのドローン)。「今流れている曲」よりも正確なピッチなのでおすすめです。
どの弦から合わせるべき?多くの人はA弦から始めます。これは標準の音叉の音で、耳にも聞き取りやすい音域だからです。E音しか基準がなくても大丈夫。やり方は同じです。
小さいけど大事なコツ:必ず下から音を合わせていきましょう(音程を上げて合わせる)。行き過ぎたら少し戻して、また上げて合わせます。こうすることで弦が安定し、「さっきまで合ってたのに…」という問題が減ります。
他の弦もユニゾンやオクターブで合わせていきましょう(勘に頼らずに)。
2つの音を合わせるとき、耳で「うねり」を聴き取ることができます。音程が近いけど完全に合っていないとき、ゆっくりとした揺れが聞こえます。近づくほど揺れは遅くなり、消えると音が合います。
各弦は、隣の弦の音と合わせてチューニングしていきます。右手のピッキングは常に一定でやや軽めに。強く弾きすぎると音程がシャープになり、音を追いかけることになります。
ステップ1:A弦を基準音に合わせてチューニングする
開放A弦を弾いて、基準のA音と比べてください。うねりが消えて、ひとつのしっかりした音に感じるまで調整しましょう。
素早く聴き分けるコツ:2つの音が「ワウワウ」と脈打つように聞こえたら、まだ完全には合っていません。安定して中心にあるように聞こえたら、合っています。
ステップ2:5弦(A)5フレットのユニゾンで4弦(D)を合わせる
5弦(A)、5フレット(この音はD)を弾いて、4弦(D)開放と比べます。
- 5弦(A)を5フレットで押さえて弾きます。
- 4弦(D)開放を弾きます。
- 交互に弾いて、音が合い「うねり」が消えるまで繰り返します。
コツ:押さえた音を鳴らしてから、開放弦を弾いて2つの音の「うねり」を聴きましょう。調整するのは開放弦です。
ステップ3:4弦(D)5フレットのユニゾンで3弦(G)を合わせる
4弦(D)、5フレット(G)を弾いて、3弦(G)開放と合わせます。
よくあるミス:押さえる指に力を入れすぎると音がシャープします。特にアコースティックギターで弦高が高い場合は、きれいな音が出る最小限の力で押さえましょう。
ステップ4:3弦(G)4フレットのユニゾンで2弦(B)を合わせる
これはレギュラーチューニングで唯一の例外です。
3弦(G)、4フレット(B)を弾いて、2弦(B)開放と合わせます。
ここでつまずきやすい理由:この音程の関係に耳が慣れていないことが多く、2弦(B)はペグを少し回すだけで大きく変わるように感じます。思っているよりも小さく調整しましょう。
ステップ5:2弦(B)5フレットのユニゾンで1弦(高いE)を合わせる
2弦(B)、5フレット(E)を弾いて、1弦(高いE)開放と合わせます。
きれいに保とう:1弦(高いE)がかなり古かったり、クセがついていると、余計な倍音が出て音合わせが難しくなります。どうしても「ピタッ」と合わない場合は、弦交換のタイミングかもしれません。
ステップ6:オクターブで6弦(低いE)を再チェック
6弦(低いE)は気づかないうちにズレやすい弦です。太くて「まあまあ合ってる」ように感じても、実はズレていることが多いので、オクターブチェックをするとずっと確実になります。
おすすめのオクターブ比較2つ:
- 6弦(低いE)、12フレットと1弦(高いE)、開放(同じ音名で2オクターブ違い)を比べます。
- 6弦(低いE)、7フレット(B)と5弦(A)、2フレット(同じくB)を比べます。
オクターブはユニゾンほど「溶け合う」感じはありませんが、安定感を意識して聴くとビート(うねり)がはっきり分かります。
「ほぼ合ってる」ギターを見抜く、2つの素早い現実チェック
たとえすべての弦同士の音合わせが丁寧でも、コードを弾いたときにギターがなんだか変に感じることがあります。この2つのチェックは30秒ほどでできて、少しだけズレた楽器で練習してしまうのを防げます。
現実チェック1:5フレットテストループ
- 低音E弦5フレット(A)と開放A弦を比べてみて。
- A弦5フレット(D)と開放D弦を比べてみて。
- D弦5フレット(G)と開放G弦を比べてみて。
- B弦5フレット(E)と開放高音E弦を比べてみて。
もし今どこかのペアが合わないなら、どこかの段階でズレた証拠。1つ前のステップに戻ってチェーンを再確認しよう。
現実チェック2:1つのコード、1つのリフ
- きれいなオープンGコード(またはEマイナーでもOK)を弾いて、響かせてみて。
- それから、よく知っている2本弦のリフを弾いてみよう(例えば、開放弦から2フレットへのシンプルなフレーズなど)。
音が「落ち着く」か「不快に揺れる」かを聴き分けてみて。ギター弦の自然なコーラス感は普通だけど、コードがどうしても落ち着かないと感じたら、どれかの弦が少しズレている可能性が高いよ。
耳でチューニングする力を高める(しかも速くなる)5分間ドリル
これは短くて繰り返しやすい練習ループで、耳でチューニングするのに必要な「微妙な違いを聴き分けて落ち着いて修正する」スキルを鍛えられるよ。
ドリル:合わせる→ずらす→もう一度合わせる
- ギターを普通にチューニングしよう(上記の方法で耳で合わせてもいいし、チューナーで確認してもOK)。
- トレーニングするペアをひとつ選ぼう。例えば、D弦の開放とA弦5フレットの組み合わせ。
- 開放弦をほんの少しだけフラットにずらしてみて(本当に少しだけ)。
- 何も見ずに、ビート音が消えるまで音を戻してみよう。
- 5回繰り返そう。その後、別のペア(GとD5、BとG4など)に切り替えてみて。
さらに難易度アップ(オプション): 何回か繰り返したら、さらにほんの少しだけ音をずらしてみて。耳がより細かい違いに気づくようになって、これが本番のチューニングを素早くするコツなんだ。
交互に音を弾くときにテンポを安定させたいなら: ゆっくりめのクリックを設定して、各ビートで弾くと焦らずに済むよ。無料ツールはこちら:https://metronome.soundbrenner.com。
もうひとつ実用的なポイント: クリック音が聞こえにくい環境でよく練習するなら、タクタイルメトロノームがリズムキープに役立つよ。Soundbrenner Pulseはそのために設計されているんだ:https://www.soundbrenner.com/products/pulse-vibrating-metronome。
次に弦がずれたときは、チューナーに手を伸ばす前にワンリファレンス・ルーティンを試してみて。実際の場面でこそスキルは一番早く身につくよ。チューニングして、コードを弾いて、聴いて、調整して、次へ進もう。