障害のあるミュージシャンが再び演奏できるようにする8つのデバイス

障害があっても音楽を演奏することをあきらめる必要はありません。実際、音楽を作ることでコミュニケーションや交流、自己表現が向上します。従来の楽器が演奏できない人のために、クリエイティブな解決策も存在します。障害を持つミュージシャンが再び演奏できる革新的なデバイスについて、ぜひ下にスクロールしてチェックしてみてください！

 

1. MiMuグローブ

 

ミュージシャンのイモージェン・ヒープによって開発されたジェスチャーコントロールMiMUグローブは、障害を持つミュージシャンがジェスチャーで作曲や演奏をできるようにするウェアラブルデバイスです。グローブは手の位置、向き、速度、姿勢をトラッキングします。カスタムの音楽機能をトリガーしたり実行したりするようにプログラムできます。

 

このデバイスは、あらゆる年齢や能力の人が音楽を作り、ライブ演奏できるようにします。Heapによると、このグローブは「今は頭の中にある音楽を表現できていない人たちのために、より表現力豊かな音楽作りを助ける」ことができるそうです。

 

 

2. Skoog

 

Skoogは箱型のアクセシブルな楽器で、押したり握ったりして音を出せます。体のどの部分でも演奏できるので、重度の学習障害や身体的な困難がある人にも簡単に使えます。運動能力や協調性、コントロール力を高めながら、音楽表現やコミュニケーション能力の発達もサポートします。

 

SkoogはSkoogアプリで完全にカスタマイズできます。また、Ableton LiveやGaragebandのコントローラーとしても使えます。

 

Skoogはアクセシブルな教育に特化しています。自宅や学校、特別支援教育の場でSkoogと一緒に取り組めるレッスンプランやアクティビティのアイデアが豊富に用意されています。

 

3. EyeHarp

 

EyeHarpは、目や頭を使って演奏できる楽器です。視線で操作するこのデバイスは、アイ・トラッキング技術とコンピューターソフトウェアを組み合わせ、五音音階や七音音階に設定されたカラフルなホイールの形で提供されます。

 

EyeHarpは、麻痺のある人にも音楽活動に参加したり、他のミュージシャンとアンサンブルで演奏したりする機会を与えてくれます。従来の楽器と同じように、メロディーやコード、アルペジオを演奏したり、曲を最初から最後まで学んだりできます。

 

 

4. Soundbeam

 

障害を持つミュージシャンをサポートするもう一つの優れたデバイスがSoundbeamです。これは超音波ビームで動きを検知し、音に変換するインタラクティブなMIDIデバイスです。ビームに手を近づけたり遠ざけたりすることでメロディーを演奏できます。ソフトウェアにはさまざまな楽器、伴奏トラック、効果音が用意されており、完全な音楽パフォーマンスが可能です。

 

Soundbeamは、重度の学習障害、自閉症、ADHD、ダウン症、脳性まひなどの状態を持つ人々にとって非常に役立っています。また、音楽療法や介護施設でも活用されています。

 

 

5. Moog Theremini

 

Moog Thereminiは、障害のあるミュージシャン向けに直接作られたものではありませんが、年齢や身体・精神的な能力に関係なく誰にでもぴったりのデバイスです。Moog Thereminiは、ThereminとAnimoogを組み合わせたもので、手の動きで操作でき、電子音のバリエーションも豊富です。

 

選択したスケールによって間違った音を弾けなくなるため、ミュージシャンは音程やエフェクト、表現の探求に集中できます。

 

重さはわずか3ポンドなので、電源さえあればどこでもThereminiを演奏できます。MIDIコントローラーとして使うこともできます。

 

 

6. Playtronica TouchMe

 

TouchMeは、どんな導電性のある物体でも楽器に変えられるMIDIコントローラーです。フルーツや花で演奏できるだけでなく、TouchMeの両端を持って友達とお互いの肌に触れ合いながら演奏することもできます。

 

TouchMeはスマホ、タブレット、パソコンで使えます。DAW内で使うことも、Playtronicaのオンラインシンセを使うこともできます。選べるスケールやモードも豊富で、Thereminiと同じく間違った音を弾くことはありません。

 

このデバイスは、仲間との交流を促し、障害のある子どもや大人の人間関係やコミュニケーションの向上に最適です。

 

 

7. Subpac

 

Subpacはベストのような形をしたウェアラブルデバイスで、深い低音の振動を体に伝え、没入感のある体験を生み出します。特に聴覚障害のある人に役立ち、音楽を全身で感じる体験に変えてくれます。

 

従来のミキシングやマスタリングの現場でよく使われていますが、聴覚障害のあるエレクトロニックミュージシャンやプロデューサーにとっても、音楽に新たな次元をもたらします。どんなDAWにも対応し、Bluetoothでパソコンに接続できます。

 

 

8. アダプティブ楽器

 

アダプティブ楽器は、通常の演奏方法とは異なる方法で演奏できるように改良された楽器です。これにより、運動障害のある人も音楽活動に参加できるようになります。

 

例えば、アダプティブなエレキギターは、従来のギターとまったく同じ見た目で、動作を簡単にするボタンやスイッチが追加されていることもあります。また、片手用に改良されたエレキギターなら、全く違う見た目になることもあります。

 

アダプティブ楽器はさまざまな形があり、生まれつき障害のある人やケガをした人でも、お気に入りの楽器を演奏したり、演奏を続けたりできるようにします。

 

 

 

 

 

アンジャ・ドロズドヴァはスイスとロシア出身のミュージシャンであり、音楽教師です。彼女はピアノや音楽理論のレッスンで、テクノロジーやビジュアルアートなどさまざまな手法を使い、生徒が楽しく学べるクリエイティブな方法を追求しています。アンジャはまた、Mlkshkというアーティスト名でエレクトロニック・ポップミュージックも制作しています。彼女の音楽は、日常生活や子供時代の情景、想像上の場所や形、色からインスピレーションを得ています。